降りた磯は初めてで雰囲気のある磯
この日を占う朝まずめ、この時に釣れるかでこの日の釣れ具合がある程度見えてきます。
沖に数投、何度かのアタリを乗せきれず喰いが渋い？と考えながらスリットの底からスリットのエッジに差し掛かったところ押さえ込むようなアタリ！
「グッ」
アワすと瞬間にロッドから伝わる重量感
根に入られないようにやり取りするも、手前に張り出ている根に潜られ動かなくなります。
瞬時に適度にテンションを抜いて数秒、ククッと小さく動いた瞬間を見逃さずぶっこ抜き⤴️
朝イチから目の覚めるようなビビットな体色をした本命のアカハタ
最近使うことのなかったエコギア キジハタグラブ4.5インチ 赤金がいい仕事をしてくれました。
4.5インチと大きいですがテールは肉厚ながら細身で、空気抵抗が少なくて遠投ができる数少ない優れたグラブワーム
クロー系が好きなため使う機会がなかったですが、たまには使ってみるもんです（笑）
口の大きさから見て分かるように40センチ近いグッドサイズ
アカハタは35センチを超えてくる辺りから取り込める確率が低く、腕と運で大きく差が出てきます。
今回は運が良かったみたいです。
しょっぱなから良いサイズが出たことで一安心
ここで気になっていることがある
ハチが多いな・・・
磯に降りる時から周りをブーン、ブーンと羽音を鳴らし恐怖を感じるほど目の前をウロウロして気になって釣りに集中できない・・・
捕まえた（笑）
最初の１匹は沖向きで反応ありましたが、それ以降はアタリがないので後方のシャローに投げると・・・
黒味の強いシャロー帯でよく見るアコウチックなアカハタ
この体色のアカハタもかっこいいです。
続けてもう１匹
ヒットルアーはジャコバグパワー3.5 オレキン
口の中にキビナゴとカニ
浅場では甲殻類が多く生息しているのでカニは分かりますが、さっきまで泳いでいたであろうキビナゴも食べているあたり、活発に動き回って捕食する貪欲さは根魚、アカハタらしさでもあります。
ここでピンポイントにキャストするためにスピニングからベイトにタックルを変更
普段は使わないスミス グルーパーバグのオレンジゴールドラメ
アコウ狙いでは真っ先に投げるメインワームですが、アカハタ狙いでは使用頻度が低めのワームです。
その理由は、他のワームでも十分に釣果が期待できることに加え、水深のあるポイントでは中空ボディが水圧で潰れてしまい本来の性能を発揮しにくい場面が多いため、これまで持参する機会があまりありませんでした。
しかし、今回あらためて使用してみたところ、優れたワームは多少潰れても、しっかりと釣果を出してくれることを再認識しました。
プロズワン スパイニークロー（ケイムラクリアホログラム）
ケイムラにこだわったカラーラインナップはアカハタにはなくてはならないワームになってます。
アカハタ狙いで度々登場するスパイニークローはアカハタキラーと名乗ってもおかしくない実力を持ったワームだと個人的には思っています。
今回の使用ロッドはインクスレーベル ガリンペイロ 911ティラドール
在庫切れが多く、フリマでも出回らず入手の難しいロッドの一つです。
ですが手に入れることができればバーサタイルに使えるテーパーデザイン、ロックフィッシュを狙っても専用ロッドに負けない超感度とバットパワー。手放す理由がないのでフリマでも見かけないのは愛用されている証でもあります。
この日はロッドや魚の影の濃さを見ても分かるように、とにかく日差しが強い
通常は日差しの強くなる昼前に喰いが落ち込むタイミングがあるのですが、この日は違いました。
画像の中央のわずかなポイントから大小さまざまなアカハタが途切れることなく面白いようにヒットしてきます。
俗にいう「アカハタマンション」と呼ばれるポイントで、運良く見つけることができれば入れ食いを堪能できるシークレットポイント
どこにでもある訳ではなく丁寧に根を叩いて見つけるしか方法はないですね・・・
そんなアカハタマンションを見つけるとご覧のように入れ食いモードになります。
写真以外にも永遠に釣れる？と思えるほど1投ごとにアタリ、またはヒットします。
一通り釣りを満喫したところで、いったん休憩も兼ねて船着き場へ戻ります。
灼熱の沖磯では、高温・強烈な紫外線・海面からの照り返しが重なり、想像以上に体への負担がかかります。快適に釣りを続けるためにも、日陰でしっかりクールダウンすることがとても大切です。
この日も、少し頭がふわっとするような、熱射病の前兆を思わせる感覚があったため、無理をせず日陰で休憩を取ることに。日傘やタープを持参しておけば、どんな状況でも安心して体調管理ができます。
釣果も大事ですが、安全あってこその釣り。しっかり休み、しっかり楽しみましょう。
休憩を挟んでポイントへ戻ると、沖の潮が朝イチよりもしっかり動き始めていました。
そこで、より遠投できるようタングステンのフリリグにチェンジ。さらにスピニングタックルに変更してロックライバー982XHのロングレングスを活かして、大遠投で勝負に出ます。
やはり朝より流れが効いており、広く探るよりも縦の釣りを意識したドリフトを流れに乗せて落とし込むように探っていくと──
「沖にもいるじゃないか！」
そんな独り言が思わず漏れるほど、手応え十分のナイスサイズのアカハタがヒット。潮とルアー、そしてタックルの組み合わせがバチッとハマった瞬間でした。
同じようにドリフトさせると”ぷち”アカハタマンションがあるようで同じサイズが釣れ続きます。
オモロ🎵
楽しんでいると迎えの船が来たので今回は終了〜
節度を持って粒揃いの8匹のみキープ
今回はアカハタマンションを見つけられ連続ヒットとなり満足のいく釣行となりました。
帰港後、船長と話すと
「沖では釣れんかったやろ？」
そうですね、ほとんど後ろの浅場でした〜
あそこは後ろ向きがいいんよー
先に言っといてよー（気づいたからよかったけどね）
アカハタの魅力は、なんといっても強烈な引きと美味しさ、そしてロックフィッシュゲームならではの駆け引きの楽しさ。
今回の釣行でその魅力を再確認できたので、これからもシーズン中は積極的に狙っていこうと思います。この記事を読んで、少しでも「自分もやってみたい！」と思っていただけたなら嬉しいです。
四国の太平洋は、ロマンと可能性に満ちたフィールド。ぜひ、ロッドを持ってその海へ一歩踏み出してみてください。
コメント