前回、ZEXUS ZX-195Xのインプレ記事を書いたのは記憶に新しいと思います。
今回はその続編として、ZX-195Xのメリットを最大限に引き出すためのカスタム方法について紹介していきます。
前回のおさらい

感覚に頼りがちなナイトゲームにおいて、「見えなかった情報が見えるようになる」
このメリットは想像以上に大きく、実際の釣りでもかなり有利に働いてくれます。
前回の記事では、インプレとその情報を「赤色LED」で拾うというのがZX-195Xの肝でした。
白色ライトほど場を荒らさず、魚へのプレッシャーを抑えながら、ラインや潮の変化を視覚化できる――これが赤色LEDを使う理由です。
ただし、この赤色LEDを正確に狙ったポイントへ当て続けるとなると、話は別です。

ロッドやラインを照らす方法として考えられるのは、主に次の3つ。
・リールを巻く手でネックマウントを掴み、手持ちで照らす方法
・ヘッドライトとして頭に固定して使う方法
・ネックマウントで首からぶら下げた状態のまま照らす方法
一見どれも良さそうに思えますが、実際に試してみると、それぞれに明確なデメリットがあります。
3つの設置方法から見るメリット・デメリット
無難に手で持つ
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まず、手持ちで照らす方法
これは狙った場所をピンポイントで照らせる反面、リールを巻く手を止める必要があります。
その一瞬でルアーが浮いたり沈んだりと、狙う層から外れてしまい釣りのリズムが崩れ、狙った釣りが成立しにくくなります。
名の通りヘッドライトとして使う
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次に、ヘッドライトとして頭に固定する方法
一番理にかなっているように見えますが、実際には頭が重く感じたり、少し視線を動かしただけで光源が動いてしまいます。意図せず周囲を照らしてしまうことも多く、周囲への配慮という点を考えると個人的には却下という結論になりました。
定番のネックマウント
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そして、ネックマウントで首から下げたまま使う方法
ネックライトとして使う分には問題ありませんが、ロッドやラインといったピンポイントな対象を照らす用途には正直不向きです。
首からぶら下げた自由度の高いままライトで狙ったラインに光を合わせ続けるのが難しく、どうしても照射位置が安定せず、ストレスがたまります。
発想の転換
そこで考え方を少し変えることにしました。
既存の方法ではなく赤色LEDを最も使いやすい位置に“固定する方法そのもの”を新しく考えてみよう、と。
ZX-195Xを赤色LED専用の道具として捉え直し、狙った場所を安定して照らし続けられる新しい設置方法を考えました。
ここからは、ZX-195Xにひと手間加え、赤色LEDをより実戦向きに使うためのカスタム方法と、その具体的な使い方について、順を追って紹介していきます。
先に完成形のZX-195Xを披露

カスタムしたZX-195X改
構造自体はシンプル。ヘッドライト本体にカメラマウントとクリップを取り付けることで設置位置の幅が広がり、かつクリップで固定して使うので既存の方法よりロッドやラインにライトが当たりやすくなり、これまでの不満が解消できるようになりました。
ここからヘッドライトにクリップ式にカスタムする方法を解説していきたいと思います。
材料(Amazonアソシエイトリンクあり)
ウエアラブルカメラマウント

クリップ付きカメラマウント

ウルトラ多用途S・U

ピンバイス(100均)
ホワイトマーカー(油性)
マスキングテープ (100均)仮止めに使用、なくてもOK
シールはがしスプレー(100均)
制作開始
今回のカスタムは穴あけ加工があるので、加工後はヘッドライトとして頭に取り付けることは不能になります。カスタムは自己責任でお願いします。
ZX-195Xのゴムバンドとおでこに当たるクッション材を外します。スポンジはドライヤーで温めると外しやすいですがベースが変形する可能性があるので100均にあるシールはがしスプレーを使うと取り外しやすいです。
これが今回のキモである「カメラマウント」
GoProでよく見る、カメラとマウントをネジで固定する部品。その修理交換用の部品をヘッドライトのバンドホルダーに取り付けます。
取り付け位置はセンターが無難です。位置が決まれば4箇所のボルト穴の上からホワイトマーカーで印をつけマウントを外します。

ホワイトマーカーで印を付けた位置にピンバイスやリューター、電動工具などで穴あけ加工します。
この時にライト本体と穴をあけるバンドホルダーを下の画像のように開いた状態で加工してください。バンドホルダーと本体をくっつけたままで穴を開けてしまうとライト本体を貫通させてしまい防水性を失うので、必ず下の画像の状態で”バンドホルダーのみ”穴を開けてください。

穴自体は貫通させるので1ミリ程度なので100均のピンバイスでも穴を開けられます。

穴が少しズレてもボルトを締める際に微調整するので大丈夫です。
ネジは付属のドライバーで締め込みます。この時に穴がズレていたら微調節して均等にネジを締め込んで完成。この時にベースとマウントの間にウルトラ多用途SUなど補填剤で隙間を埋めると固定強度が増します。

カスタムしたZX195Xと右のクリップマウントを付属のボルトで固定するとクリップ付きのZX-195X改の完成です。



こうして見てみるとGoProと見間違えそうな見た目ですがヘッドライトです。
単純でシンプルなのですが発想に至るまで多くの試行錯誤と時間を要しました。
クリップも回転するので縦向き以外にも横向きでも固定できるので肩パットに挟み込むことも可能です。
実釣
カスタムしたマウント付きのZX-195X改を持ってメバル狙いに行ってきました。
まずはZX-195Xの赤色LEDでON、OFFの比較をどうぞ


当然赤色LEDで照らした下の画像の方がロッドの存在がハッキリと浮かび上がります。
ライトOFFの方は満月でしまなみの橋のライトがあるので、かろうじてロッドが見えますが闇夜だとほとんど視認できないと思います。
ここで勘違いして欲しくないのはロッドを照らすことは目的ではないということ。ロッドから伸びているラインを照らしたいので、目標になりやすいロッドを照らすことで、ラインも赤く照らすことができるのです。
ZX-195X改の取り付け位置
取り付ける位置は好きなところで大丈夫ですが、おすすめは肩付近。これには理由があって胸やお腹近くだとリールのハンドルを巻く手が光を遮って影が出来てしまうので、肩付近から上から照らすことによって邪魔な影が発生しなくなります。

クリップ付きにカスタムしたことで、ライフジャケットやベルトなど設置できる箇所が増えたことで釣り方や使いやすいようにカスタマイズの幅が広がりました。
私の場合は堤防でも浮力体のあるライフジャケットを着用していますので肩のパッドに取り付けています。(上の画像参照)
膨張式ライジャケ仕様の場合、落水時に膨張する箇所に取り付けると万が一の際にクリップが邪魔で膨張しない可能性があります。作動に邪魔にならない位置に取り付けてください。

赤色LEDを固定して点灯させることで照らす範囲が安定してラインが照らしやすくなります。
上の画像のようにラインの向きを知ることでルアーが潮下にどれぐらい流されたのか風向きなど様々な情報がわかります。慣れた方ならロッドにかかるテンションなどでルアーの位置を判断できますが、視覚化されることによって簡単に状況を知ることが可能になります。
気になる点灯時間
常時点灯ということで気になるのは点灯時間ではないでしょうか
正確に計測したわけではないですが光量MAXで約3時間
一晩じっくり狙うには短いですが、短時間釣行では十分な時間があります。
光量を半分まで落とすと点灯時間が延ばせれるので状況に応じて調節しましょう。
私の場合は長時間狙うことが多いので3個のバッテリーに番号をつけて均等に使えるようにローテーションしながら使用しています。

さらに突っ込んだ話をするとモバイルバッテリーで使うには注意が必要です。
それはUSB-Cの急速充電には非対応な点
つまりモバイルバッテリーの出力端子(ポート)は「C」ではなくUSB-Aが必要です。
USB-Cで出力するモバイルバッテリーでは充電できませんので注意が必要になります。

モバイルバッテリーにも相性があり、どのメーカーの物でもいい訳ではなく信頼のおけるメーカーの物を使うのが前提。お気に入りはオウルテックの準固体電池のモバイルバッテリーが安全で、充放電2000回と長い目で考えるとコスパ最強です。もちろんUSB-A、USB-Cの両方での出力も可能です。
赤色ライトは魚にとってどうなの?
こればかりは魚に聞いてみないとわかりません。
赤色LEDのメリットとして魚にプレッシャーを与えないと聞きますが、絶対影響しないとは言っておらず、個人的な意見としては魚は赤色LEDは灯りとして認識しづらい光と考えています。
なので食いが渋い時などは赤色ライトであっても点けないという選択肢もアリですし、実際にそのように状況によって使い分けをしています。
まとめ
ZX-195Xは、ただの「赤色LEDが付いたヘッドライト」ではありません。
赤色LEDという特性を活かし、夜釣りで本当に欲しい情報――ラインの向き、潮の流れ、ルアーの位置――を、魚に余計なプレッシャーを与えずに“見える化”できる、少し尖った道具です。

ただし、その性能を最大限に活かすには、「どう照らすか」「どこに固定するか」がとても重要でした。
手持ち、ヘッドライト、ネックマウント。どれも一長一短があり、実釣ではストレスを感じる場面も少なくありません。
そこで今回紹介したカスタムでは、赤色LEDを“常に安定した位置”から照らせる状態を作ることで、これまで感じていた不満をまとめて解消でき結果として、ラインを照らす精度が上がり、夜でも状況判断がしやすくなり、釣りに集中できる時間が確実に増えました。
もちろん、このカスタムが正解というわけではありません。
ただ、「赤色LEDは補助的な光」という固定観念を一度外してみると、夜釣りの見え方がガラッと変わる可能性は大いにあります。
「見えなかったものが見える」
その感覚を一度でも体験すると、赤色ライトはただのサブ装備ではなく、夜釣りの立派な武器になります。
夜釣りで「何となく釣っている」と感じる瞬間があるなら、赤色LEDという選択肢は、一度試してみる価値があると思います。


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