販売と同時に1年半、メジャークラフト ロックライバー 5G RV5-902H/Bを使い込んできました。
インプレを書く前にロックフィッシュロッドの遍歴は下記の通り
シマノ ハードロッカーXR810MH
バークレイ エラディケーター ロックスイーパー ERSS-77MHF
フィッシュマン ビームス73L
フィッシュマン ビームス8.3L
フィッシュマン ベンダバール10.1M
ゼナック スナイプS86XX Longcast
ダイワ ハートランド722MHRB
ダイワ ハートランド 802MHRB
ダイワ ハートランド752HRB
ダイワ ハートランド疾風741MH
ダイワ ハートランド 疾風751H
テンリュウ ヴォルテックス RV912S-MLM
アピア グランテージ ブルートC83MH
アピア グランテージ ブルートC90H
メジャークラフト ロックライバー852H/B
インクスレーベル ガリンペイロ711
インクスレーベル ガリンペイロ911ティラドール
……と、振り返ればかなり買ってきました(笑)
そんな数々の一流ロッドを試してきたどぶろー(@doburo78)が、ロックライバーを実際に使ってどう感じたのかをお伝えします。

それではいってみましょう。
結論
アコウを本気で狙いたいのなら
ロックライバーを買えば幸せになります!
スペック
- 全長(Length):9.0 ft
- 自重(Rod weight):137 g
- 適合ルアーウェイト:7–50 g
- 適合ライン(PE):0.8–3.5号
- アクション:レギュラーファースト
9.0ft / 137gという軽さに、7〜50gのルアー対応と十分なパワーを備えたベイトモデルです。
感度と操作性、飛距離とパワーのバランスに優れており、ロックフィッシュゲームでのオールラウンドな活躍が期待できます。
ロッドアクション

ヘビークラスなのに懐の深さのある絶妙なアクション
ファストレギュラーで硬めの高反発ロッドが多いロックフィッシュロッドの中で、ロックライバーは比較的マイルドなテーパーデザインが特徴です。
Hクラスでありながら、しまなみエリアで多用する7〜10g程度の軽量リグの重さを感じ取れる適度な柔らかさを持っています。リグがスタック(根掛かり)した際にも回避しやすい絶妙な硬さがあり、そのバランスは非常に良好です。繊細で操作感のあるティップが、このマイルドさをさらに引き立てています。
実用域は30gまで
カタログスペックでは7〜50gまで対応となっていますが、個人的には快適に使えるのは30gまでだと感じます。
40gでも使用は可能ですが、振り抜け感がやや損なわれ、ロッド本来の操作性が低下する印象です。
下限重視の設計思想
このロッドは、ルアーウェイトの「上限」よりも「下限」の扱いやすさを重視しているように思えます。そうした点には、瀬戸内という独特のエリアを意識している点は設計におけるこだわりを感じます。
そういった事からルアーが重くなるほど本来の性能を発揮しにくい傾向があります。最低限の重さのルアーに留めることで、ロックライバーの性能を最大限に引き出せるでしょう。
パワー

大型ロックフィッシュを制する圧倒的パワー
ロックライバーは、大型のアコウやロックフィッシュに真正面から挑むため、強靭かつ高反発の高強度カーボンブランクスを採用。しなやかさと剛性を絶妙なバランスで両立させ、激しい突っ込みや根への走りも余裕をもって受け止めます。
さらに、負荷が掛かった瞬間にパワーをロッド全体へと伝えるマイルドなレギュラーファーストテーパーを搭載。これにより、魚の重量感を確実に受け止めながらも、無理なく浮かせることが可能です。
ヘビークラスならではのトルクを持ちながら、過度な硬さを排した設計は、長時間のファイトでも疲労を軽減し、最後まで主導権を譲らない「勝つための一本」といえるでしょう。
感度

瀬戸内のアコウは7-10gのシンカーを使うことが多く、急流で水深のあるしまなみで釣りをするとリグが流されイメージとは裏腹にリグが底から浮いていたりと常にリグの位置を把握しておく必要があるので高感度なロッドが有利になります。
ランカー近い大型で稀にある居食いのもたれるアタリを意識していれば感じ取れる感度もあります。
感度は“アタリ”だけではない
ロックフィッシュゲームにおけるロッドの感度は、単にアタリを拾うだけではありません。
地形の起伏やボトムの質、潮流のわずかな変化を正確に感じ取ることこそが、釣果を大きく左右します。
ロックライバーは、高弾性カーボンをベースにした5Gブランクス構造を採用し、軽量でありながらもラインを通じた微細な振動を余すことなく手元へ伝達。これにより、砂地から岩礁への切り替わり、小さな根の凹凸、潮の向きや速さの変化まで明確に把握できます。
この高感度性能は、そのまま釣果に直結。見えない水中を「見える化」する研ぎ澄まされた響きこそが、ロックライバー最大の武器のひとつです。アタリを取るだけでなく、ポイントの情報を“読み解く”ための感度――それがロックライバーの真価です。
レングス(長さ)
ロックフィッシュに9フィートという長さは?
ロックライバーの予約と同時に行われた土居プロの一日店長のイベントで「902買いますっ」と告白したら「解ってるね〜」と言われた思い出(笑)
902は、テトラや磯はもちろん、堤防でも活躍するロッドです。
特に遠投が必要なシーンや、風が強くてラインメンディングが求められる状況では、ロングロッドならではの利点をフルに活かすことができます。こういった場面は意外と多く902の存在感を感じることができるロッドだと思います。
個人的には、シャローで釣りをする機会が多いので、ベイトモデルで952Hのようなロングロッドがラインナップに加わって欲しいです。
使用感

自重137gと、同レングスのロッドと比べても驚くほど軽量で、先重りも感じないブランクスは、9ftという長さを忘れさせる扱いやすさです。
パワーがありながら軽量という相反する性能は、緻密なテーパーデザインによって実現されており、長時間の使用でも疲労が少ないのが魅力。
ベストマッチなおすすめなリール
合わせるリールは軽量モデルがベスト
しまなみエリアではシマノ・アンタレスDCMD(約235g)が人気で、これは間違いなく“葉巻好き”な某氏の影響でしょう。私は宗教上の理由で(笑)ダイワオンリーで運用しており、18ジリオン、22ジリオン、IMZリミットブレイカーの4台を状況に応じて使い分けています。中でも22ジリオン(約200g)とロックライバー(137g)の組み合わせは、バランス面でDCMD以上にしっくりきます。
7〜10gの軽量なリグを扱う際には、ロッドとリールの重量バランスがとても重要だと考えています。
ロッドを握り込むというよりも、手の平に乗せるように扱うことで、軽量なロッドがより高感度に感じられるようになります。このため、自重が軽いロッドには数値以上のメリットがあると感じています。
その点で、メジャークラフトのロックライバーは、現在市場に出回っているロックフィッシュロッドの中でも感度、軽量、パワーと頭一つ抜きん出ている素晴らしいロッドだと思います、忖度はないです笑
まとめ

瀬戸内でアコウを狙っている多くの釣り人が愛用している、人気のロックライバー
未だに品薄状態が続き、店頭で見かけることが少ないロッドですが、その理由は一度使えば納得できるはずです。ロックライバーは、初心者から上級者まで満足できる完成度の高さを誇るロッドでロックフィッシュロッドのど真ん中、基本スペック全てが高次元でまとまったロッドです。

多くのロックフィッシュロッドを使ったどぶろー的にも「1本だけ釣り場に持っていくならどれ?」となれば迷わずロックライバーと言えるほどトータルバランスが優れているので無駄に色々なロッドに手を出さずにロックライバーを買うのがアコウを釣る近道になると思います。
カタログスペック以上に実釣で感じるメリットが多いロッドで、現在使用中の他社ロッドに物足りなさを感じている方は、ぜひ試してみてください。軽量リグ中心での釣りを楽しむ方にとって、手放せない一本になることでしょう。
では!



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