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瀬戸内アコウに効く!IMZ TW 200HL-Cがロックフィッシュに最適な理由

新しい相棒を迎えました。

ダイワ IM Z TW 200HL-C

同じIMシリーズのIMZ リミットブレイカーは2年前から使用していて、本ブログでもインプレとして公開しているのですが、追加モデルの200Cを購入したので、どぶろー(@doburo78)インプレしてみます。

スペック
巻き心地
剛性
飛距離
バッテリー

総合評価 4.7

同じモデルのリミットブレイカーと僅かな違いしかなく、興味より落胆の方が大きかったのですが、実際に使ってみると数値では表せれない違いに目を見張る物がありました。

これは先にリミットブレイカーを使っていたからこそ感じれたことで、初めて購入した方からすると、その違いは分からないと思いますがシャロースプールとインテリジェントマグフォースの組み合わせで変わるものかと驚きました。使用期間がまだ短いということで抑えめに評価しました。

目次

購入〜キッカケ

現在、IMZリミットブレイカーと22ジリオンHDを所有しており、どちらのリールも素晴らしい性能を持っていて、心からオススメできるモデルです。自分としても満足していました。

そんな中、追加機種として登場したのが、IMZ 200C。これはシャロースプールを搭載し、よりバーサタイル(汎用性)の高い釣りに対応したモデルで、登場当初から気にはなっていました。

ただ、購入に踏み切るにはもう一押しとなる決定打が見つからず、しばらくの間は保留していた、というのが正直なところです。

実際に試せれるのは嬉しいですね


そんな中、転機が訪れたのが、2024年のキジハタ祭りイベントに出展されていたダイワブースでの試投会でした。そこに置かれていたのが、気になっていたIMZ 200C。モノは試しとキャストしてみたところ――その瞬間、衝撃を受けました。

同じIMZシリーズながら、リミットブレイカーとはまるで別物。軽快なフィーリング、そして向かい風の中でもバックラッシュしない高精度な制御性能。それらの完成度の高さに触れ、「これは本気で欲しい」と強く感じました。

とはいえ、やはりすぐに買える価格帯ではなかったため、そこから1年間じっくりと検討。そして最終的に、「やっぱり自分には必要な一本だ」と確信し、購入に踏み切りました。

スペック

●標準自重(g):245
●巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転):87
●ギア比:7.3
●標準巻糸量ナイロン(lb-m):16-110/18-100
●標準巻糸量PE(号-m):2-200/3-120
●ハンドルアーム長(mm):90
●ベアリング(ボール/ローラー):10/1
●最大ドラグ力:7Kg

自重・ボディサイズ

スペックを見ると、自重は245gと、近年のリールにしてはやや重めの部類に入ります。

リミットブレイカーと比べると5g軽量化されていますが、実際に使ってみると、その差はあまり体感できず、重さに関しては大きな変化は感じませんでした。

また、ボディサイズは200番クラスと、一般的なバーサタイルリールと比べてひと回り大きく、単体で見ると確かに「大きい」と感じるかもしれません。

しかし、それもそのはず。このサイズ感こそが、高い剛性と耐久性を実現している理由であり、「強靭なリールを使っている」という安心感にもつながっています。そう考えると、この大きさにも十分な意味があると納得できます。

マグバイトのグッドリッジ 78BANGにセット

手が小さめの方だと最初は「ちょっと大きいかな」と感じるかもしれませんが、慣れてくると「これはこれでありだな」と思える、そんなパーミング感です。

スプール

このリールの大きな目玉のシャロースプール

PE2号200mと22ジリオンと同じ糸巻量、メインラインはPE1.2号なので200mのラインでも下巻きが必要で、ややオーバー過ぎる糸巻き量です。もう少しユーザーの声を反映した設定にして欲しかったですね

左がリミットブレイカー、右が200C(Slp Works製)

辛口になりますが中途半端な糸巻量なので、もう少しシャロータイプの糸巻き量だと不要な下巻きもしなくていいので追加でシャロースプールを販売してほしいです。

他を圧倒するドラグ力

ドラグ力 7キロ

ほとんどのベイトリールは5〜5.5キロ、22ジリオンHDで6キロ
IMZに両機に共通する7キロという強靭なドラグはロックフィッシュ狙いでは魅力的です。

実際に7キロあるのか分かりませんが他のリールとの差別化している点は評価したいです。

画像はリミットブレイカー

ロックフィッシュではドラグは基本使いませんが、ショアジギで試してみると引きに対して、スムーズで安定した動作で安心してやり取りに集中できます。いつかドラグのフルロックを引き出すモンスターと出会いたいものです。

ギア比

今回は普通の7:3のハイギアを選択

1回転87センチのハイギアを選んだのは、アコウゲームでは魚がヒットするとリールは常に高負荷な状態では1回転も巻ける隙がないので、支障のない適度に早いハイギアを選択

釣り自体もアクションさせてフォールの繰り返しがメインのアコウでは、巻取り量が多いと糸フケを巻き取るつもりでも不必要にリグを巻き取って動かしてしまうので、1回転87センチは妥当な巻取り量だと感じています。

あとスタードラグを指で回す場合もエクストラギアよりハイギアの方が回転が軽いので、指で回す時に疲れにくいといったメリットもあります。


その他の違いはハンドル長が90ミリ、I型ノブなど若干の違いがあります。

巻き心地

巷ではアンタレスDCMDの方がシルキーな巻き心地と聞きますが、IMZもそれなりに気持ちよく使える回転フィールです。

巻いて釣る魚種なら巻きの質感は気になるかもしれませんが、アコウの場合では気にするような問題ではなく実際使ってみても不満はありません。

剛性感

剛性感はロックフィッシュでは重要な要素です。

フルアルミ製のモノコックフレームが採用され、パーツの継ぎ目が少なく剛性が非常に高いのが特徴。キャスト時や巻き上げ時のたわみが少なく、パワーロスが抑えられています。

特にロックフィッシュでは、根に潜られないようドラグはロックした状態で使うので、魚の引きがタックルに強い負荷をかけてしまうのでフレームやギアの剛性感が必要と思っています。リールの価格=性能であり、耐久性でもあるのでIMZはそういった点でも気に入っています。

出典
https://www.daiwa.com/jp/product/30bvi7i

個人的にはヒットするまではロッドが仕事をし、ヒット後はリールが仕事をすると考えています。


反面、パーミングカップ内にある電子部分が水分や錆に弱いので、武器でもあるが、海での使用を考えると弱点にもなるので、考えさせられるところではあります。

飛距離

最大の魅力である飛距離、気になりますね

最初のリミットブレイカーのインプレでは飛距離に関しては書きませんでした。
期待値が高かったので思ったより飛ばなかったのでノーコメントとしていましたが、200Cを使ってみると印象が変わりました。

7gシンカーで約50m

200Cのルアーウエイトの下限が10gとなっていますが、7gが快適にキャストできます。上手な人が投げればもっと飛距離は伸びると思いますが、私のホームでは遠投の必要性のないポイントなので充分に満足しています。

リミットブレイカーでは7gだと無理やり飛ばしていた感があったので、スムーズにキャストできる200Cはストレスなく使いやすいです。

普通に5gも扱えるうえに、3.5gも一応使えるのは200Cならでは。
さらなるシャロースプールが発売されれば上限が伸びてくると思うので、今後に期待します。

デジタル制御

概要

インテリジェントマグフォース
スプール回転を検知し、ブレーキ力を各種モード毎にデジタル制御するブレーキシステム

シーンに合わせたブレーキシステム

このリールには使用ルアーやシーンに合わせたブレーキシステムがいくつもあります。

それぞれの説明はここでは割愛しますが、基本4つのブレーキシステムがあり、それぞれに8段階のブレーキの設定ができ、32パターンと細かく設定できるので、その日・その時にベストな設定ができるのもIMZの強み

シマノ DC機と比べて

投げ比べをしたわけでないので比較はしません。
ですが色んな方のインプレを見ると飛距離に関してはIMZが勝っていると言われているようです。

以前使っていた18アンタレスDCMDでは常にブレーキが効いて安定している制御だと感じていましたが、IMZは必要な時にだけブレーキを掛けるので、そういった僅かな違いが飛距離に影響している気がします。

飛距離が出たからといって釣れる=にはならないですが、飛ぶことで探れる範囲が広がるので飛ぶに越したことはないです。

モード切替

IMZはボタンひとつでモード切替をするので、やや操作に慣れが必要です。

ボタンの長押し、押す・離すタイミングなどでペアリングやブレーキモードの切替など操作するので、購入後はしばらく説明書と格闘するレベルです(笑)

価格

高過ぎです。

しかし時間が経つと初期モデルより高性能なものが安価に買えるようになるのが世の常なので、次期モデルは幾分価格は下がると期待したいです。

バッテリー

気になる駆動時間

フル充電で約2日間、700投が可能と言われているIMZですが、このリールはクラッチを切ってラインがフリーの状態になると、制御状態に入り電力を消費します。

巻きの釣りではキャスト時にブレーキ制御のため電力を使います。

しかし、ロックフィッシュの釣りのようにドリフトでダウンに入った後はクラッチを切り、指サミングで流しながらアプローチするため、その間もリールは制御状態なので電力を消費し続けます。

このような仕様を踏まえるとロックフィッシュではクラッチのON/OFFを頻繁に行うため、バッテリーの消耗が早く、実際には700投には届かない可能性があると感じています。

実釣では?

感覚として600投ぐらいかなと思います。

600投はロックフィッシュで1日中狙っても200投も投げれないので2回に1度充電すれば問題ありません。
仮に充電を忘れてもモバイルバッテリーで10分も充電すれば数時間は釣りが出来ます。

これは実測ではなく感覚、ニュアンスとして考えておいてください。

クラッチを切った状態で釣りを終えると放電してしまい、最悪充電しても起動できなくなる場合があります。運良く起動できたとしてもログが正常に記録できない可能性がありますのでクラッチは切らずに念の為にハンドルを1回転巻いてクラッチを繋いだ状態で保管しましょう

万が一のバッテリー切れも考え、モバイルバッテリーを携行するのをオススメします。

リミットブレイカーと比べてみて

同じリールでありながら用途が違います。

リミットブレイカーはミノーやジグなど重量のあるルアーを遠くへ飛ばす、巻くパワーゲームに最適
200Cは軽量なルアーを手返し良く扱えるシーンを選ばないバーサタイルなリール

2台あると運用もしやすくなるので、今後は用途に合わせて使い分けできます。

どちらのリールでも使えますが、アコウに使うなら断然200C 一択です。

まとめ

紆余曲折ありながらも購入したダイワ IMZ TW 200C

IMZ TW 200Cをロックフィッシュで実際に使ってみて、感じたのはただ一言
「これは間違いなく信頼できるリール」という確信です。

強烈な突っ込みにも負けない剛性、滑らかな回転を支える強靭なギア、そしてシーンに合わせたデジタル制御による圧倒的飛距離、これらすべてがロックフィッシュゲームにおける「攻め」と「待ち」を確実にサポートしてくれます。

確かに価格は安くはありません。ですが、「モンスターと真正面から渡り合える安心感」は、他ではなかなか得られないものです。

そして、アンタレスDCMD一強の流れに風穴を開ける存在としての魅力も、所有欲を刺激してくれます。

ロックフィッシュに本気で取り組むなら、IMZ TW 200Cはただの道具ではなく、勝負に挑むための“武器”として、あなたの釣りを次のレベルへと引き上げてくれるはずです。

では!

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