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【初心者完全ガイド】ダイワ IM Z TW 100‑C の使い方・初期設定・メンテナンスまで徹底解説!

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こんにちは!今回は、ダイワのハイエンド電子制御ベイトリール「IM Z TW 100‑C」について、特徴・使い方・調整・メンテナンスまでを一挙に解説します。


目次

IMZ TW100-Cのスペック

項目内容
重量約205g(ギア比共通)
スプール径/幅φ34mm × 24mm、スプール単体重量:約8.7g
ギア比/巻き取り長標準:6.3、HG:7.1、XH:8.5
標準糸巻き量ナイロン14lb‑120m、PE2号‑200m 等
ブレーキ制御電子制御「インテリジェントマグフォース」搭載(複数モードあり)
その他機能バッテリー駆動、USB‑C充電、約1000投の連続使用可能

初めての使い方:操作方法と初期設定

このIMシリーズのリールは電子制御によるブレーキで、箱から出してすぐ使えるという従来のリールとは違います。慣れるまでは説明書を見ながら釣りをしなくてはならないので少しハードルの高いリールとなっています。

そのハードルを少しでも下げれるように説明していきたいとます。


ステップ1:開封と内容物確認

  • リール本体
  • USB-C充電ケーブル
  • 保証書・取扱説明書
  • 専用ケース(モデルによっては付属)

ステップ2:初回充電&電源のONOFF

  • USB-C端子に付属ケーブルを接続して充電(約1.5〜2時間で満充電)
  • 緑のLEDランプが点灯で充電開始、消灯で充電完了になります。

充電ができたらリールの電源のON・OFFをしてみましょう

電源ON:サイドのコントロールボタンを2秒長押しすると白色LEDが点灯で起動。
またはクラッチを切ることでも電源ONが可能。

電源OFF:電源ONの状態からコントロールボタンを2秒長押しすると白色のLEDが2個点灯するのでボタンを離すと電源が切れます。

これらは基本動作になりますので必ず最初に覚えておきましょう


充電にはUSB-A to USB-Cのケーブルのみ使用できます。

急速充電のできるUSB-C to USB-C(両端がUSB-Cのケーブルは使えない仕様になっています)ご注意ください。

またクラッチを切った状態で放置すると放電し続けて最悪、起動しなくなる場合があります。
クラッチは必ず切ったら戻すことを意識しておくことで最悪な状況は避けましょう。


ステップ3:ラインの巻き取り

  • 使用するラインを選定(例:PE1.2号+フロロリーダー)
  • ラインをスプールに均一に巻きつけ、たるみがないようテンションを保って巻いてください。

糸巻きに関しては従来通りで問題ありません。


ステップ4:ペアリング&アプリ連携

ここから少しややこしくなります。


手順は同封されている説明書に記載されていますので、本記事では注意点やコツなどを書いていきます。
Web版の説明書はこちら→ダイワ公式ウェブ版説明書

IMZは単体でも使えますがスマホとペアリングすることによってデータの記録、ブレーキモードの追加、飛距離の確認などいくつものメリットがあります。

ペアリングは初回に一度すれば完結するので必ずしておきましょう
初期設定で使用ラインの号数や巻き量など設定します。

・ペアリングが完了するまでスマホの操作やクラッチ操作はしないでください。

・ペアリング中に中断するとペアリングが不完全になりペアリング出来なくなります。

・釣りが終わった後もペアリング状態のままだとバッテリーの消耗が激しいので釣りが終わったらペアリングを一時解除しておきましょう。

文章で書くには厳しいのでYouTubeで「IMZ ペアリング」などで検索して動画で見てください。


ステップ5:ブレーキモードの種類と切り替え方法

IM Z TW 100‑C には電子制御ブレーキ「インテリジェントマグフォース」が搭載されており、釣りの状況に合わせて4つのモードを切り替え可能です。

ペアリング後に初期設定を済ませると4つのブレーキモードが使えるようになります。

IMZのキモであり、一番ややこしい部分でもあります。

モード特徴使用シーン
STANDARD(青)バランス型。初心者の練習、バス釣り全般
PE/BRAID(黄)ブレーキが弱め。飛距離を伸ばせる軽量ルアー、中級〜上級者向け
LONG CAST(紫)軽量リグ・細PEライン向け。キャスト後半で適度にブレーキが効く大遠投が必要な場面。
MAX BRAKE(ライトグリーン)強めのブレーキでトラブル防止強風時、初心者のバックラッシュ対策。使用機会はほぼなし

ソルトで使用する場合はPEラインが多いのでPEモードでしょと思いますが罠です(笑)
実は一番ブレーキの効きの弱いモードなので慣れが必要になります。


どぶろー的には

慎重な方はスタンダート、せっかちで即戦力を求める方はロングキャスト
戦闘力53万あるフ○ーザ様はピーキーなPEモードでどうぞ!


モード変更方法

上で書いた4つのブレーキモードを切り替えは、サイドプレートのコントロールスイッチを操作します。

ボタンを短く押す、長く押す、押す時間や回数によって操作するのでLEDの色で確認しながら操作をしましょう。

IMZのブレーキモード切り替え手順を、初心者向けに分かりやすく箇条書きでまとめます。
操作ミスを避けるため、手順通りにやってみてください。


手順操作内容
電源がON状態になったら、コントロールスイッチを2秒長押しする。
スイッチを離すとブレーキモード切替モード」に入る。今設定中のモードがカラーLEDで表示される。
設定中のモードがカラーLEDが消えないうちにコントロールスイッチを短く押すとLEDの色が順番に変わる。その変化で別のモードを選べます。

モード変更はボタンを「1秒の短押し」で行い、2秒以上長押してしまうと電源操作になってしまうため注意してください。


ブレーキの強弱

電子制御ブレーキ「インテリジェントマグフォース」は4つのブレーキ(100Cの場合)があり、それぞれに8段階のブレーキ調整が可能です。

仮に紫のロングキャストモードで説明すると4つのLEDが点灯状態がブレーキMAX状態、そこから1秒押すと3個点灯、1個点滅になりブレーキは7、さらに押すと点灯が3個でブレーキ6になります。

LEDが消えるごとにブレーキが弱くなります。

LEDは点灯が偶数点滅が奇数なのでブレーキ設定が分からなくなった時は偶数か奇数かで確認しましょう

ブレーキの強弱の選択は上の表にある④のブレーキモードが固定されてから2秒待って、短押しにするとブレーキの強弱、クラッチが繋がった状態からだとブレーキ強から弱に下がっていきます。

通常ブレーキ設定は強から弱へとブレーキは弱くなります。
ですが場合によっては現在のブレーキよりブレーキを強くさせたい時があると思います。

そういう時はクラッチを切った状態でコントロールボタンを押すとブレーキの順番が逆になり弱から強へと切り替わるので覚えておきましょう


バッテリーの確認

バッテリーの残量を確認するには電源ONの時なら1秒ボタンを押すと現在のブレーキモードのあとに緑色のLEDで残量を確認できます。

電源オフの状態でも1秒押すことで確認できます。


注意が必要 赤色LED

通常では点かない赤色のLEDは点灯1つでバッテリー切れ間近、2つの点灯は本体の熱が上がりすぎているので温度が下がるまで使用はやめておきましょう。
3つ目はリールにログデータが溜まりすぎているのでスマホとペアリングをしてデータを送信することでリールのログをリフレッシュすると大丈夫になります。

リミットブレイカーでエラー表示

問題なのが4つ目の赤色のLED

リールに異常が発生していて故障しかけているので速やかにダイワに修理に出しましょう。
電子部分のパーミングカップ部は修理というより交換になります。

かなりの高額になるので、あえてここでは書きません。


ステップ6:ドラグ調整

  • ドラグノブを回して調整(締めすぎ注意)
  • 引っ張ったときにラインが適度に出るように設定

納期の段階ではドラグは弱く、効いていません。
お好みの強さで設定しておきましょう。


ステップ7:キャスト練習

いきなり実践に投入するよりリールに慣れる、モードやブレーキの設定を覚えてからの実釣がオススメです。

時合にバックラした、モードが変更できないなど時間をロスするのはもったいないので泣かないためにも練習は必要です。


シマノユーザーは注意

アンタレスDCMDなど、DC機からIMZへ乗り換える方にひとつ注意点があります。
それは、ブレーキ音を頼りにしないことです。

DC機はキャスト時に「キーン」という制御音が鳴り、音の変化で回転数や着水タイミングを感じ取れます。しかし、IMZは必要な時だけ電子ブレーキが作動するため、音がほとんど鳴りません。
その感覚で投げると、高確率でバックラッシュします。

ではどうするか?――答えは「慣れ」です。

着水間近になるとスプールの回転が落ちて自動的にブレーキがかかるため、常にサミングの準備をしておくことが重要です。

つまり、ジリオンやメタニウムなど従来のベイトリールと同じ感覚で、着水時の操作はアングラーが行うものと考えるのが正解です。

「シマノはシマノ、ダイワはダイワ」と割り切って使い分けましょう。


バッテリーの持ち

気になるのが、バッテリーの持続時間です。

ダイワの公式では「約700投が可能」とされていますが、私の場合、1回の釣行でおよそ100投前後なので、余裕を持って3回の釣行ごとに充電しています。
とはいえ、あくまで700投というのは目安。実際は2回に1回の充電を基本に運用するようにしています(※リミットブレイカーや200Cでの経験から)。

ちなみに、100Cモデルではバッテリーの最適化により「最大1000投可能」とされています。使い方にもよりますが6回に1回の充電でも十分かもしれません。(未確認)

ただし注意点として、クラッチを切るとブレーキ制御が作動し続けるため、キャスト以外でもクラッチを頻繁に切ってドリフトさせるような使い方をすると、消費電力が多くなります。

そのため、バッテリーの持ちは使い方次第。実際に使ってみないと、どのくらい持つかは人それぞれになると思います。

Bluetoothでスマホと常時接続するとバッテリーの消費が激しいです。

常時接続しているとキャストする度にスマホにデータを送信してしまうのでバッテリーの消費を抑えたいのならデータは釣りを終えて帰宅中にスマホに送信しておきましょう


故障しやすい箇所と注意点

電子部品が使われているIMZと他のリールよりデリケートなリールです。
故障して泣きを見ないためにも使用後のメンテナンスは必須になります。


部位注意点
USB‑C端子濡れたまま充電NG。接点腐食やショートの原因に
インダクトローター塗装剥がれで回転検知に異常が出ることあり
ベアリング・ギアシャフト汚れ・砂・塩分による摩耗に注意
ドラグワッシャー海水で塩分残ると滑りが悪くなる
TWS開口部塩・砂で動きが悪くなる可能性あり
電子制御部湿気・潮気による腐食に注意

項目頻度内容
使用後毎釣行後真水で洗浄→拭き取り→陰干し。防水キャップの確認
簡易注油週1回ピニオンベアリングに注油、クラッチの動作確認
点検月1回シャフト・ギアのグリス確認、LED・モード操作点検
端子清掃2〜3ヶ月に1回USB接点を乾いた綿棒で清掃、ドラグ・ラインの劣化確認
オーバーホール年1回分解清掃、SLP PLUS利用推奨。パーツ摩耗のチェック

補足

  • 保管は通気性の良い室内、直射日光を避ける。
  • バッテリーは30〜50%残量で保管、過充電・完全放電を避ける。
  • 炎天下の中、リールを放置しない、使ったまま放置することは絶対にやめましょう。

これらメンテナンスをしたから故障しないのかと言えばNOですが、せっかく買った高価な道具なので末長く使えれるように大切に扱いましょう


まとめ

いかがでしたでしょうか。

文章だけでは伝わりにくい部分もありましたが、IMZ TW100Cは、従来のベイトリールとは一線を画すハイテクモデルであるだけに、初期設定や充電など、最初は少し戸惑う点があるのも事実です。
しかし、一度操作や設定に慣れてしまえば、これほどアングラーの武器になるリールは他にありません。

なんといっても、私は「リミットブレイカー」「200C」「100C」と3台購入しているほど。このリールのポテンシャルを実感しているからこそ、自信を持ってオススメできると言えます。

今回は、公式の取扱説明書だけではカバーしきれない、実際の使用経験から得たコツや注意点をまとめてみました。これからIMZシリーズを使いこなしたい方の参考になれば幸いです。

なお、詳しいインプレッション記事は、さらに使い込んでから改めて公開予定です。こちらもどうぞお楽しみに!

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