ダイワ初となる電子制御搭載のベイトリール IM Z リミットブレイカー
ロックフィッシュをターゲットにしている私、どぶろー目線でインプレしてみます
かなり長文になりますのでお暇な時にご覧下さい
かっこいいですねー
シマノのアンタレスDCを意識してか鏡面仕上げのデザインは高級さを感じます
購入しているのはIM Z リミットブレイカー XHL TW HD-C
ギア比:8.4 巻取り長さ:100cm
ハンドル1回転 自重:250g
最大ドラグ力:7kg
標準巻糸量ナイロン:16lb-125m、20lb-100m 標準巻糸量PE:4号-100m、5号-80m
ハンドル長さ:95mm
ベアリング ボール/ローラー:12/1
発売当初は右巻き左巻きの2種類しか出てなかったので左巻きのエクストラハイギアを購入
当初は買う気がゼロで自重250gと当時使っていた22ジリオンが200gなので殻を除いた卵1個分ぐらいの重量差があって腱鞘炎の手首を考えるとさすがに重すぎて見送る予定でしたが22ジリオンのフルドラグ6キロをなす術もなく引き出すバケモノと遭遇して強いドラグを搭載したリールを探す中で候補に上がったのがIMZでした
とはいえ重量あるし値段も弩級の11万円
なかなか手が出ませんでしたが逃したバケモノを仕留めるのを夢見て買いました
結論
総合評価: 3.5点
すごく微妙・・・
誤解のないように言うと瀬戸内アコウには微妙
詳しい説明はページ下記のまとめに書いてあります
外観
評価: 5点
流線型のフォルムが主流の中、角張ったフォルムはZ2020をベースにした今時珍しいフォルム
車で言うとランクル?
身長175センチの自分が握ってもまあまあデカい
ハーフミラー調の光沢のある外観は高級感があって好き
クラッチレバーやその他も統一感があって上手にまとまっているように思えます
単体では大きく感じませんが22ジリオンと比べると大きさが際立ちます
手の大きさによってはパーミングがしづらく値段の高さも相まって敬遠される理由でもあります
左からハートランド疾風74MH+22ジリオン、ロックライバー902H+22ジリオン、ハートランド802HM+IMZ
電子制御
評価: 4.5点
このリールのメイン機能である電子制御によるブレーキシステム
デフォルトではスタンダートモードのみ搭載していてスマホと連動することで3種類、合計4つのモードが使えるようになります
スタンダート(ライトブルー)
PE(イエロー)
ロングキャスト(パープル)
MAXブレーキ(ライトグリーン)
上記4モードが使えるのですがロックフィッシュに使えるのはロングキャストのみ
PE使うならPEモードじゃないの?って声が聞こえてきそうですが悪手です
この4つのモードで一番危険なのがPEモードなんです
どぶろー目線では
スタンダート・無難な練習モード
PE・飛距離重視でブレーキの効きの弱いバックラを常に警戒する諸刃の剣モード
ロングキャスト・ブレーキと飛距離のバランスが良い実用モード
MAXブレーキ・ロックフィッシュアングラーにはいらね
どのモードでも釣行回数やキャスト数など重ねていくとバッジを獲得するとブレーキモードの追加ができ
PEロングキャストモード(オレンジ)
ビッグベイトモード(ブルー×イエロー)
2024.9現在、上記2種類のモードが追加できるようになります
デフォルトのPEモードとロングキャストモードのメリットを足して二で割ったのがPEロングキャストモード
PEロングキャストモードが使えるようになると飛距離がバチくそ伸びます(笑)
ちなみにDCMDのキャスト音が「キィィーン」に対しIMZは「ジ、ジジ、ジ」
ブレーキが必要なポイントのみ電磁音が鳴る仕様
ブレーキモードの切り替えはメーカーHPに記載している説明書をご覧ください
ブレーキモードを切り替えは操作音とLEDランプで識別します
そのLEDランプがキャストの度に点滅するのですが暗闇の中、点滅するのでかなり目立ちます
あいつのリール、光ってね?
だよな光ってるよな
周りに人がいれば確実に思われています(泣)
夜にIMZを使って狙うのはシーバスかアコウのどちらかになると思うので場所バレ防止の意味で個人的には消灯or減光ができる設定が欲しい
DC機も暗闇の中、甲高いキーーーンと聞こえてきたら高確率でアコウアングラーと丸わかりなのでマル秘の場所で使うには注意が必要です
飛距離
評価: 4.5点
間違いなく今までのリールより飛びます
比較できるデータがあれば良かったのですが22ジリオンより飛んでいると感じています
私のホームでは遠投するとシモリがないので近・中距離がメインになるので普段からフルキャストはあまりしていないのと瀬戸内アコウでは7−10gといった軽量シンカーを使うのでリミットブレイカーのルアーウエイトの下限が14gなので無理やり飛ばしている感があります
エンジョイソルトで土居プロがDCMDで7gシンカーで50m飛ばしている映像がありますが45mも飛んでいれば充分ではないでしょうか?
ドラグ力
評価: 5点
個人的に一番重要視しているのがドラグ力
大半のベイトリールは5〜6キロが一般的
これがシーバスや青物など走る魚ならドラグを効かせながらファイトすれば時間はかかってもランディングできる可能性があるのですがメインターゲットは根に潜るロックフィッシュ
基本ドラグを締め込んでフルドラグでファイトするのが基本なのでドラグ力は大きく影響してきます
このIMZは7キロと近年のベイトリールでは珍しい強いドラグ力で22ジリオンの6キロフルドラグをあざ笑うように引き出していったバケモノを捕獲するべく少しでも強いリールが欲しかったので嬉しいスペックです
ちなみに21ジリオン、22ジリオンで50UPのアコウ、70センチのマダイ、1メートルのサワラなど仕留めているので大半の魚はドラグ6キロもあれば十分です
ドラグの数値だけではなくダイワ曰くドラグの性能も市販品の中でもトップレベルで一度バケモノを掛けてドラグを引き出されましたがフルドラグでも滑らかにドラグが出ていたので安心感はありました
掛けたバケモノはあと僅かというところですっぽ抜けで姿を拝めなかったので密かにリベンジ狙っています
バッテリー
評価: 3点
スマホと一緒で電気で作動するので搭載しているバッテリーに充電が必要です
充電時間は90分でメーカーは約700投使えると書いていていますが時折クラッチを切りながら底をネチネチと時間をかけて釣るので釣行3回ぐらいで充電すれば大丈夫そうですが念の為に2回行くと充電して運用しています
スマホと一緒で常にあと残量を気にしないといけないのはちょっとどうかなー
IMZはクラッチを切る度に飛距離を計測モードに入るので電力を喰って電池の減りが早いです
万が一、釣り場でバッテリーが切れた場合リールは動きますがブレーキがMAXモードで固定されてしまいシーバスミノーやジグなどではそのまま釣りは可能ですがロックフィッシュのリグ7-10gだと強ブレーキすぎて飛距離は・・・
充電するか大人しく帰りましょう
ちなみに端子はUSB-C
USB-Cならどれでもいい訳でなくUSB-A to USB-Cのみに対応
急速充電のUSB-C to USB-Cでは充電できませんのでモバイルバッテリーもUSB-Aで出力できるタイプが必要です
スマホ連動
評価: 2.5点
うーん
正直いるかな〜
最初は何メートル飛んだとか確認してましたがあまり使ってません
とはいえカレンダーに釣行した日時が出ているので便利・・・かな〜?
それでも定期的に接続してリールに溜まったデータをスマホに移すことでバッジの取得時に有利になるので3回に1回はBluetooth接続しましょう
あとたまにログインするのにパスワードの入力を求めてくるのでスマホのメモに記載しておくことをオススメします
耐久性
評価: 2.5点
これは正直言って難しい
2年使っていますがドライブギアやピニオンギアの摩耗は今のところありません
それじゃ何が問題かといえば錆
具体的にいうと結露に弱い
1年に1回は結露で電子部分が結露して内に溜まった水分で電子部分を腐食させてしまいます
一度錆びさせてから気をつけていましたが結露を見つけた翌日には写真のような状態になってしまいます
こうなると打つ手なしで修理出すしか方法はなく電子部分丸ごと交換になります
はっきりした理由は分かりませんが気温の低い時期にはならないので軽く流水で洗って乾燥させる時に結合部から水が侵入して腐食させるのではと考えています
そう言った意味で耐久性は疑問点が残ります
あとバッテリーに関しては二度、上記のトラブルで交換したので電子部品の中にバッテリーも含まれるので丸ごと交換しているのでへたりは今のところ感じていません
スプール
評価: 2.5点
メーカー公式ではPE4号100mは完全にオーバースペックです(笑)
ロックフィッシュアングラーなので多用するのは1.2〜2.5号までなので評価は低めにしています
うろ覚えで申し訳ないのですがPE1.2号で330m巻けるようなので1.5号だと約300m巻ける深溝なスプールです
このリミットブレイカーは深溝スプールながらスプール自体はφ38で15g
このサイズのリールのスプールとしてはかなり軽い
ベイトリールではスプールの軽さは高回転=飛距離になりますので軽いほどメリットがあります
ハンドル&ノブ
評価: 2.5点
ハンドルは95ミリとリールのサイズを考えたらベストな長さだと思います
本記事に載せてある写真では純正のハンドルではなく別のリールの90ミリハンドルに交換しています
一方ダメなのがハンドルノブ
I型のEVA素材なのですが狙う魚が大きい割に摘むように握る小さめのノブは個人的に嫌いです
もう少し大きめで力が入りやすい大きめが最初から付けて欲しかった
巻き取り長さ
評価: 3点
ハンドル1回転で100センチ
ショアジギや巻きの釣りには扱いやすいと思いますが根魚に100センチは巻き取り過ぎです
魚を掛けて根に潜らせれないよう1回転100センチ巻くと根に潜るのを阻止できそうですがデカいのが掛かったらまずハンドルがまともに巻けれないのでエクストラハイギアは実はあまり役に立たないんですよね
現在は追加販売されたIMZ200-Cの一巻き87センチのギアだけを取り寄せ自己責任で交換して使っています
これぐらいの巻き取り長の方がアコウには丁度いいしギア比が下がったことで巻き取り時の重さが消え軽快性が上がったのは嬉しい誤算でした
まとめ
ロックフィッシュに次世代リールIMZは使えるのかと人柱としてがっつり使いました
そもそも新製品として発表された当時はオーバースペックすぎてアコウアングラーには不必要だと感じていましたが直接ダイワに問い合わせてみると大丈夫とお墨付きを貰えたのと上に書いたように化け物に逃げられたからと言うのがあって購入に至りました
それでも使い始めはは何度も手放そうかと考えましたが今はメイン機として戦力になっています
正直Bluetoothという不要な機能をつけてせいで自重の増加、ボディの肥大化とデメリットが出た感があるので純粋に電子制御のみにしてアンタレスDCMDに対抗馬として価格を同レベルにして販売して欲しかったのが本音
とはいえリールの性能自体は素晴らしくライバル機であるアンタレスDCMDと良い勝負というかIMZが上回っている部分があります
なかなか手が出せないリールだと思いますがダイワ的に横展開して別機種、小型化などバリエーションが増えていくと思っています
DCとは一味違うダイワオリジナルの次世代型ベイトリール IM Z
間違いなくダイワが未来を見据えて手がけたリールで夢が詰まっています
ぜひ使ってみてください
本ブログが皆さんの参考になれば幸いです
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